「何回言っても言うことを聞かない」
「優しく言っても動かないし、怒っても変わらない」
1〜3歳の子どもと過ごしていると、こんな場面は毎日のようにありますよね。
着替えない、ごはんを食べない、おもちゃを片付けない、出かける時間なのに動かない。
最初は優しく声をかけていたのに、何度も続くとついイライラしてしまうこともあります。
そして怒ったあとに、「また強く言ってしまった」と落ち込むこともあると思います。
でも、1〜3歳の子どもが言うことを聞かないのは、親を困らせたいからとは限りません。
自我が育ってきたり、言葉の理解がまだ途中だったり、気持ちをうまく切り替えられなかったりすることもあります。
大切なのは、子どもを無理に動かすことではなく、伝え方や関わり方を少し変えて、子どもが動きやすい形にすることです。
この記事では、1〜3歳の子どもが言うことを聞かない理由、イライラしにくい声かけ、家庭でできる接し方を現役ママ目線でまとめます。

① 結論|言うことを聞かないときは「伝え方」を変えるとラクになる
1〜3歳の子どもが言うことを聞かないとき、まず見直したいのは「子どもが分かりやすい伝え方になっているか」です。
大人がよく使う「早くして」「ちゃんとして」「いい加減にして」という言葉は、子どもには分かりにくいことがあります。
何をすればいいのかが具体的に分からず、結果として動けないこともあります。
また、1〜3歳は「自分でやりたい」「今はやりたくない」という気持ちが強くなる時期です。
指示されると反発するけれど、自分で選べると動きやすくなることもあります。
✅チェック
・指示は短く具体的にする
・一度に伝えることは1つにする
・選択肢を少なくして選ばせる
・できた行動を具体的に褒める
・まず気持ちを受け止める
・親も完璧を目指しすぎない
子どもが毎回すぐに動くようになるわけではありません。
それでも、声かけや関わり方を少し変えるだけで、親のイライラが減ることはあります。

「何回言っても動いてくれないと、だんだんイライラしてしまう…」



「分かるよ。まずは“早くして”を“靴を履こう”みたいに具体的に変えるだけでも、子どもに伝わりやすくなるよ」
② 子どもが言うことを聞かない理由
子どもが言うことを聞かないと、「わざと困らせているのかな」と感じることがあります。
でも、1〜3歳の子どもは、まだ気持ちの切り替えや言葉の理解が発達途中です。
言うことを聞かない背景には、次のような理由があることもあります。
| 理由 | よくある様子 | 親ができる対応 |
|---|---|---|
| 指示が分かりにくい | 何をすればいいか分からない | 短く具体的に伝える |
| 自分で決めたい | イヤ、やらないと言う | 2択で選ばせる |
| 遊びをやめたくない | 切り替えられない | 予告してから声をかける |
| 眠い・お腹が空いた | 機嫌が悪くなる | 生活リズムを見直す |
| 注目してほしい | わざと困る行動をする | できた行動に注目する |
| うまくできない | 怒る、泣く、投げる | 手伝う範囲を調整する |
子どもの行動だけを見ると「言うことを聞かない」と感じますが、その裏には理由があることも多いです。
まずは、子どもが何に困っているのかを少し考えてみると、対応しやすくなります。
もちろん、毎回冷静に考えるのは難しいです。
親も忙しいし、疲れている日もあります。
だからこそ、よくある場面だけでも対応パターンを決めておくと、少しラクになります。
③ 指示は短く具体的にする
子どもに何かをしてほしいときは、できるだけ短く具体的に伝えるのがおすすめです。
「早くして」ではなく「靴を履こう」
「ちゃんとして」ではなく「椅子に座ろう」
「片付けて」ではなく「車のおもちゃを箱に入れよう」
このように、何をするのかが分かる言葉にすると、子どもが動きやすくなります。
| 分かりにくい声かけ | 変えるなら |
|---|---|
| 早くして | 靴を履こう |
| ちゃんとして | 椅子に座ろう |
| いい加減にして | おもちゃを箱に入れよう |
| 片付けて | ブロックをここに入れよう |
| もう行くよ | バッグを持って玄関に行こう |
一度にいくつも伝えると、子どもは混乱しやすいです。
「着替えて、歯みがきして、靴下履いて、バッグ持って」とまとめて言うより、1つずつ伝えた方が進みやすくなります。
わが家でも、「早くして」と言っていたときはなかなか動きませんでした。
でも、「ズボンを履こう」「次は靴下だよ」と具体的に伝えるようにしたら、少しずつ動きやすくなりました。
④ 選択肢を与えて自分で決めてもらう
1〜3歳は、自分で決めたい気持ちが強くなる時期です。
何でも「やって」と言われると嫌がるけれど、自分で選べると動けることがあります。
選択肢を与えるときは、親が困らない範囲で2つに絞るのがポイントです。
・赤い服と青い服、どっちにする?
・先に歯みがきする?それとも顔を洗う?
・この靴とこの靴、どっちを履く?
・おもちゃを箱に入れる?袋に入れる?
・今行く?それともタイマーが鳴ったら行く?
選択肢が多すぎると、かえって決められなくなることがあります。
全部を自由に選ばせるのではなく、親が選んでいい範囲を決めて、その中から選ばせるとスムーズです。



「自分でやりたいって言うのに、なかなか決められなくて時間がかかる…」



「全部選ばせると大変だから、2つだけ出すのがおすすめ。親も困らない範囲で選ばせると進めやすいよ」
⑤ できたことを具体的に褒める
子どもが言うことを聞かないと、できていないことばかり目につきやすくなります。
でも、少しでもできたことに注目すると、子どもが次もやってみようと思いやすくなります。
褒めるときは、「すごいね」だけでもいいですが、できれば何がよかったのかを具体的に伝えると分かりやすいです。
・靴を自分で履けたね
・おもちゃを箱に入れられたね
・ごはんの前に座れたね
・呼んだら来てくれたね
・泣いていたけど、最後は着替えられたね
行動をそのまま言葉にするだけでも、子どもには伝わります。
大げさに褒めなくても大丈夫です。
「見ていたよ」「できたね」と伝えるだけで、子どもは安心しやすくなります。
また、できなかったことがあっても、途中までできた部分を見つけるのも大切です。
全部できなくても、靴下を持ってこられた、服に手を通せたなど、小さな行動を認めていきましょう。
⑥ まず気持ちを受け止めてから促す
子どもが言うことを聞かないとき、気持ちが追いついていないことがあります。
遊びをやめたくない、眠い、抱っこしてほしい、自分でやりたかったなど、言葉にできない気持ちが行動に出ていることもあります。
そんなときは、すぐに指示を出すより、まず気持ちを言葉にしてあげると落ち着きやすいです。
・まだ遊びたかったね
・自分でやりたかったんだね
・眠くて嫌だったね
・着替えたくなかったんだね
・ママに見てほしかったんだね
気持ちを受け止めることは、子どもの言いなりになることではありません。
気持ちは受け止めつつ、必要な行動は伝えていきます。
例えば、
「まだ遊びたかったね。でもごはんの時間だから、車を1つ持って行こう」
「自分でやりたかったね。じゃあ靴下は自分でやって、最後だけ手伝うね」
このように、気持ちを認めてから次の行動に誘うと、子どもが切り替えやすくなることがあります。
⑦ やってしまいがちなNG対応
子どもが動かないと、親も余裕がなくなります。
つい強い言い方になったり、長く説教してしまったりすることもありますよね。
ただ、次のような対応は、子どもがさらに反発したり、食事や支度などが嫌な時間になったりすることがあります。
✅チェック
・怒鳴って動かそうとする
・長く説教する
・無理やりやらせる
・できないことばかり指摘する
・脅すような言い方をする
・毎回親が全部やってしまう
・親が自分を責めすぎる
もちろん、親も人間なので、毎回穏やかに対応するのは難しいです。
疲れている日や時間がない日は、イライラしてしまうこともあります。
大切なのは、怒ってしまった自分を責め続けることではなく、次に少し変えられるところを見つけることです。
「次は短く言ってみよう」「2択にしてみよう」と考えるだけでも十分です。
⑧ 完璧を求めすぎない
1〜3歳の子どもは、毎日同じようには動けません。
昨日できたことが今日はできない、さっきまで機嫌がよかったのに急に泣く、ということもあります。
親が「毎回ちゃんとやらせなきゃ」と思いすぎると、うまくいかないたびに苦しくなってしまいます。
できない日があっても大丈夫です。
朝の支度が遅れた日、片付けられなかった日、ごはんを残した日があっても、それだけで親の関わりが悪いわけではありません。
💡ポイント
・今日はここまでできたらOKにする
・全部できなくても途中までを認める
・親も疲れている日は手を抜く
・うまくいかない日は早めに切り上げる
・できたことを1つだけ見つける
子どもに完璧を求めすぎないことは、親自身を守ることにもつながります。
毎日少しずつ、できる関わりを増やしていきましょう。
⑨ よくある質問
Q1. 何回言っても子どもが動かないときはどうすればいいですか?
まずは、指示が具体的かどうかを見直してみましょう。
「早くして」より「靴を履こう」「おもちゃを箱に入れよう」の方が、子どもには伝わりやすいです。
また、一度にいくつも言わず、1つずつ伝えると動きやすくなることがあります。
Q2. 怒らない育児をしたいのに、つい怒ってしまいます。
怒ってしまうことがあっても、自分を責めすぎなくて大丈夫です。
毎日同じことを何度も言うのは、親にとっても大変です。
怒る回数をゼロにするより、指示を短くする、選択肢を出す、できたことを1つ褒めるなど、少しずつ変えていくことを目指しましょう。
Q3. 選択肢を出しても「どっちも嫌」と言われます。
その場合は、選択肢が多すぎる、または子どもが疲れている可能性もあります。
「じゃあママが選ぶね」と切り上げても大丈夫です。
毎回子どもに決めさせる必要はありません。
親が困らない範囲で選ばせ、難しいときは大人が決めることも必要です。
Q4. 片付けをまったくしてくれません。
最初から全部片付けさせるのは難しいことがあります。
「車だけ箱に入れよう」「ブロックを3つ入れよう」など、小さく区切ると取り組みやすくなります。
親が一緒に始めて、最後の少しだけ子どもに任せる形でも大丈夫です。
Q5. 子どもが泣いているときも声かけした方がいいですか?
泣いている最中は、言葉が入りにくいことがあります。
まずは安全を確認し、少し落ち着くのを待つのも大切です。
「嫌だったね」「まだ遊びたかったね」と気持ちを言葉にしてから、次の行動を短く伝えると切り替えやすいことがあります。
⑩ まとめ|言うことを聞かないときは親の伝え方も少し変えてみよう
1〜3歳の子どもが言うことを聞かないのは、成長の途中でよくあることです。
自我が育ち、自分で決めたい気持ちが強くなったり、まだ言葉の理解や気持ちの切り替えが難しかったりします。
親がどれだけ頑張っても、毎回すぐに動いてくれるわけではありません。
だからこそ、子どもを無理に動かそうとするより、分かりやすい声かけや環境づくりを意識することが大切です。
✅チェック
・指示は短く具体的にする
・一度に1つだけ伝える
・2択で選ばせる
・できた行動を具体的に褒める
・まず気持ちを受け止める
・怒ってしまっても自分を責めすぎない
・完璧を求めすぎない
子どもが言うことを聞かない日は、親も疲れます。
でも、それは親の関わりが悪いからとは限りません。
少しずつ伝え方を変えながら、親も子どもも無理なく過ごせる方法を見つけていきましょう。



「言うことを聞かない日があっても、ママのせいではないよ。短く伝える、選ばせる、できたことを見る。この3つだけでも、少しずつ親子の負担は軽くなっていくよ。」








